医療アートメイクと妊娠・出産について　妊娠中・授乳中にアートメイクってできるの？

「出産前後の入院中に、ノーメイクで眉がないのが恥ずかしい」
「出産間近には、色々忙しくなるから、多少時間のある安定期などにアートメイクをやってしまいたい」
「出産直後は、落ち着いてメイクしている時間がないかも」

など、妊娠・出産関連のタイミングで、アートメイクを検討される方も多くいらっしゃいます。

確かに、アートメイクをしておけば、ノーメイクでも美しい眉やリップの状態をキープすることができます。(※近年のアートメイクは、数ヶ月から数年をかけ代謝とともに徐々に薄くなっていきます)

しかし、妊娠中のアートメイク施術を受け付けていないクリニックも多くございます

今回は、そんな妊娠から授乳中のアートメイクについて詳しく解説します。

妊娠中にアートメイクは可能？

先ほども記載した通り、妊娠中のアートメイク施術は、お断りしているクリニックが多いようです。※当院CLAIRでも、妊娠中の方は一律お断りをしております。

お断りする理由は、大きく以下の内容となります。

・麻酔成分の胎児への影響
多くのクリニックで、アートメイク施術の際は麻酔を使用します。
よく使用される塗る麻酔は、使用量はごくわずかなことが多いですが、胎児に影響がないとは言い切れず、念の為、妊娠中の施術を行わない判断をすることが多いようです。

・母体への影響
施術の際には、仰向けで長時間動けない事もございます。
臨月近くの妊婦さんなどですと、気持ち悪くなってしまったり、母体にストレスがかかってしまいます。

また、万が一施術後に患部が炎症してしまったり、感染症にかかってしまった場合には、母体や胎児に影響のないような治療を選択しなければならず、場合によっては大きなリスクになってしまいます。

・ホルモンバランスによる色素定着の悪さや痛み
妊娠中は、通常時とはホルモンバランスが大きく異なります。
痛みに敏感になることも考えられ、色素の定着が著しく悪くなってしまうことも考えられます。

いかがでしょうか。妊娠中の施術をお断りしているクリニックでは、大きく以上のような理由からお断りしていることが多いようでした。

また、妊娠中でも施術を行っているクリニックでも、妊娠初期については、胎児の重要な臓器が作られ時期のため、施術をお断りしているようです。

ご自身が受けようとしているクリニックに、よく確認してみると良いかと思います。

出産後にアートメイク施術を行うこと自体は、どのクリニックでも問題なく行っているようです。

ただ、授乳中の場合、施術後48時間は授乳を空けていただくようお願いしているクリニックがほとんどでした。

微量ではありますが、麻酔成分が母乳を通しお子様の体内に入ってしまうため、念のため施術から時間を空けているようです。

CLAIRでも、粉ミルクなどで、施術後48時間を空けられる場合のみ、施術を行っております。

アートメイクは、通常2〜3回の施術(4〜6か月程度)で色が定着し、その後1年程度もつようなイメージでございます。※個人差がございます

妊娠出産を希望されている方で、アートメイクに興味のある方は、なるべく早めの施術がお勧めです。