最近、医療アートメイクの修正についてのお問い合わせや、ご要望が増えております。

近年、医療アートメイクはさまざまなクリニックにてメニューとして取り入れられるようになりましたが、比較的早い段階で撤退してしまうクリニックも多くあり、それだけ技術やデザインについて、患者様の求める水準が上がってきている状況なのかと思います。

そんな中、手軽に行えるようになった分、デザインや施術技術について、満足いかないことも多くなり、修正や付け足しなど要望する方が増えてきているようです。

また、アートメイク施術自体は、実はかなり昔からある施術ではありますので、そういった一昔前のアートメイクを行った方が、最近のアートメイクの繊細な仕上がりを見て、修正や再施術を希望している状況なのかと思います。

今回は、そんな需要の高まっている、他院で行ったアートメイクの修正についてご説明いたします。

医療アートメイクの他院修正とは

医療アートメイクの他院修正とは、「過去のアートメイクが残っている上に、さらにアートメイク施術を行い、色味を整えたり、バランスを整え綺麗に仕上げる施術」となります。

修正というと、現在あるアートメイクを一度消してやり直すとイメージされる方もいらっしゃいますが、アートメイクの除去は、それ自体が特別な機械や設備が必要になることが多いため、多くのクリニックでは、まずはデザインを付け足すことでの調整を行うことになるかと思います。当院でもアートメイク除去は行っておりません

アートメイクの除去について、詳しくはこちら→「アートメイクって消せるの?

アートメイク修正の難しい点

前述のとおり、当院では残っているアートメイクの上から施術を行います。そのため、過去のアートメイクがかなり濃く残っている状態ですと、ご希望のデザインに沿えなかったり、修正自体が困難な場合もございます。

濃く残っているアートメイクの上からアートメイク施術を行うことは自体は可能で、施術直後にはある程度の満足感を得ることはできるかもしれません。ただ、濃く残っているアートメイクは、昔のペタッとしたアートメイクの残りであることが多く、皮膚の深い層にしっかりと定着しているため、今回の修正で入れた色素が徐々に抜けていくにつれ、段のような色の残り方に見えることがあり、より一層違和感を感じてしまうことも考えられます。

アートメイク修正後色が落ち着き、段のように色が残って見えてしまう例

また、薄く残っている場合でも、そのアートメイクの上から施術を行うことになるため、希望通りのデザインを実現することが難しいケースもあります。

極端な例を挙げれば、細めにアートメイクを入れたいが、片側の眉アートの残りがかなり下の位置に入ってしまっている場合などは、左右のバランスを考えると、下のラインに合わせてもう片方の眉の下にもアートメイクを入れる必要が出てしまい、結果的に患者様の希望する細めの眉が実現できない、などが考えられます。

以上のような、難しさをふまえた上で、施術者は色の抜け具合を考慮した適切な色の濃さや、色を入れる位置などを微調整することになります。したがって、アートメイクの修正とは、通常のアートメイクよりも、技術や経験が必要となる、なかなか難しい施術なのです。

CLAIRでは、そういった患者様には丁寧にカウンセリングを行い、このまま施術を行うとどのような仕上がりになる可能性がある、といったことを説明した上で、場合によってはまずはアートメイクの除去をお勧めさせていただき、その日は一旦お帰りいただくこともございます。

もし、アートメイク修正を希望で、かなり濃く残っているようだとお感じになる、もしくは、ご自身の残り具合の上からデザインをすることに不安があるようでしたら、まずは、お問い合わせフォーム等でご連絡いただき、画像を拝見させていただいてから、ご予約等に進んでいただくことで、より納得のいく施術を行えるかと思います。せっかくご来院いただいたのに、結果的にその日に施術ができないのは、患者様にとっても、施術者にとっても残念な結果となってしまいます。

アートメイク修正まとめ

アートメイク修正について、いかがでしたでしょうか。今回書かせていただいた通り、アートメイク修正には技術や経験が必要で、またどんなに素晴らしい施術者だとしても、残り具合によっては患者様の思い通りのデザインで色を入れられない可能性がございます。

とはいえ、せっかく入れたアートメイクで、なんとなく違和感や満足感がない状態で毎日をお過ごしになるのは、すごくストレスかとも思います。

まずは、技術的に信頼できるクリニックにて、相談してみるのが良いと思います。必要に応じ、画像などで確認してもらい、施術を検討してみてはいかがでしょうか。